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PODH-1336 One more time, One more chance/山崎まさよし #8cmCD [CD紹介]

昨日の話になりますが、テレビで「君の名は。」がテレビで放送されていたのを観ました。
映画館で見て以来の視聴でしたが、正直なところ本編よりもスポンサーのコラボCMの方に引き込まれました。
アニメ本編?と思えるような作り込まれたものから、シーフードヌードルの、新しい海の誠の美味しさみたいな強引なこじつけとも思えるコラボCMもあったりで、CMも込みであっという間の放送時間だったなぁと思った次第。

そんな、「君の名は。」は名実ともに新海誠の代表作となったわけですが、大ヒットと引き換えに、鬱屈とした思春期のモヤモヤした心理描写といった新海誠らしさはかなり薄まっていた作品だったなぁというのが映画で初見したときの感想でした。
たしかにギラギラした光や空の織りなす透明さの映像美は一層磨きがかかっていて、これも新海誠節を構成する大きな要素であり、ヒットの要因のひとつだと思いますが、キャラクターが隕石の落下から街の人を守る(歴史を変える)という、壮大に前向きなキャラクターでありそのストーリー展開は正直意外な展開でした。
その光に照らされる登場人物たちはどこかジメッとして煮え切らない感情を抱えていて、最後まで救われたのか救われなかったのか分からないところにこそ、新海誠脚本の良さがあると思っていただけに尚更思いますが、これはこれでスカッとして良かったので、19日から公開される「天気の子」もその路線を踏襲するのか、はたまた原点回帰を図るのか、久しぶりに映画館に足を運んで確かめてみたいと思うところです。

さて、今日紹介するCDは「秒速5センチメートル」の挿入歌として起用された、One more time, One more chance/山崎まさよしです。
この作品は、登場人物の少年期、青年期、成人とそれぞれのステージの、男女の恋愛位関係を切り取ったオムニバスムービーで、序盤はこういう恋愛してみたいなぁという思春期の妄想を形にしたような甘々な展開のストーリーなのですが、終盤の成人編では、周囲の現実の変化に合わせて気持ちが変わらない(変えられなかった)側と、変わってしまった(変えることができた)側のすれ違いでストーリーが終わるという苦みが残る結末で、それがまたリアリティがあって面白い作品です。
この曲はその最後のパートで流れています。"彼"の未練がましさを映し出すような歌詞で、この作品のために作られた曲ではないのに、あたかもそうであるかのようなシンクロニティに、この切なさは普遍的なものであると改めて気づかせてくれる曲です。
また秒速5センチメートル見たくなってきたなぁ。

PODH-1336 1997/01/22発売
1.One more time, One more chance
作詞・作曲:山崎将義、編曲:森俊之
2.妖精といた夏
作詞・作曲:山崎将義、編曲:中村キタロー
3.One more time, One more chance(KARAOKE)

PODH-1336.jpgPODH-1336裏.jpg


2019-07-01 22:24  nice!(1)  コメント(0) 
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