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故人が生き続けるということ [独り言]

昨年の紅白歌合戦での目玉の一つとして登場した、AI美空ひばりについて、山下達郎が自身がパーソナリティをしているラジオで「一言で申し上げると、冒涜です。」と言い切ったことがニュースになっています。


紅白歌合戦でAI美空ひばり(の3DCG)が歌った「あれから」は、過去の未発表音源というわけではなく、AI美空ひばりを製作するにあたって作られた新曲です。

美空ひばり(AI歌唱) / あれから(ミュージックビデオ) https://youtu.be/y4I_s74V2w4


曲を聞くと、たしかに本人かと思うような歌唱で、ボーカロイド風に言うなら"よく調教されている"歌声でビックリします。しかし、本人の与り知らないところで歌をリリースされただけではなく、曲中では「おひさしぶりです。あなたのことずっと見ていましたよ。がんばりましたね。さぁ、私の分までまだまだ頑張って」とセリフまで喋っています。
確かめようもない故人の遺志とは無関係に、本人ではない歌声で本人名義の曲がリリースされたり、それっぽいことを言わせるという事に違和感を覚えるのは無理もないように思います。
たしかにここまで再現できた音声合成の技術は素晴らしいものだし、故人にもう一度会いたいというのは人類の永遠のテーマとも言えるものであるので、恐らくこの流れが止まることはないのでしょう。
故人には当然に人権がないという現状を踏まえれば、遺族や関係者の同意があれば実現できるし、それを外野が騒ぎ立てるのは野暮でもあるかもしれない。
しかし、故人を偲ぶのはその人が生きてきた時代の出来事までであってほしいとも思うのです。
生きてきた間に遺したものを、今生きている世代、そして未来の世代の人へと連綿と受け継いでいくことが、故人が生き続けるということではないかなと私は思います。

そんな中、今年の4月から「デジモンアドベンチャー」の新作アニメ「デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」が放送されるというニュースが流れてきました。
1999年に放送された「デジモンアドベンチャー」の主題歌はご存知の通り、今年で没後4年となる和田光司が歌っていたButter-Flyですが、新作でも当時の音源のままに復刻されるとのこと。
https://twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20

最初のリリースから21年。
90年代最後~2000年代初頭を代表するアニメソングとなり、カラオケでもアニソンの定番ナンバーなっていますが、その曲が再びアニメの主題歌として翅を広げ飛び立つことは、楽曲のリリース当時から知っている人からすれば感慨もひとしおといったところです。
歌う人は亡くなっても、歌声は時代を越えて生き続けていく。移り変わることを止められない世界の中でも変わらないものがあったっていいじゃないのよと…。
NEDA-10001.jpgNEDA-10001裏.jpg

/twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20

https://thttps://twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20witter.com/cher_vOwO/status/12192184https://twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20


2020-01-21 23:03  nice!(1)  コメント(0) 
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