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GKSD-0001 グルクン~赤い魚の燦華~/岩男潤子 #8cmCD [CD紹介]

今日6月23日は沖縄慰霊の日です。
75年前のこの日に日本軍による戦闘が終了したとされていることから、この日を慰霊の日とし、戦没者追悼式が行われます。
正直なところ、沖縄県の人が身近にいなかったり、メディアの扱いも小さいこともあってか、この日が沖縄の慰霊の日であるということは忘れてしまいがちではありますが、先の大戦において国内において唯一地上戦が行われ、島の海岸線が砲撃によって変わるくらいの激しい戦闘により、兵士や民間人合わせておよそ18万人が命を落としました。
その中には、負傷した兵士の看護にあたっていた、ひめゆり学徒隊の隊員も数多く含まれていました。そんな彼女たちを慰霊するのが、糸満市にあるひめゆりの塔です。
今日紹介する曲は、作曲者であるギタリストの渡辺幹男さんが、ひめゆりの塔に訪れた際に得られたイメージを元に作られた楽曲です。
歌っているのは岩男潤子さんで、このCDはグルクンレコードというインディーズレーベルから発売され、沖縄県内のみでの販売でした。
ゆったりとしたリズムと沖縄民謡のコーラスがバックに流れる情感あふれるサウンドに、散っていったひめゆり学徒隊の命が、赤いグルクン(タカサゴという魚の沖縄での呼び方。沖縄県の県魚)になって還っていくという歌詞が、物悲しくも、色を持って穏やかに染み込んでいきます。
志半ばにして、理不尽にも命を落とさざるを得なかった人たちの無念さは、察するに余りあり、悲しんでも悲しみきれないものであると思います。
だからこそ、こういう事が再び起こらないよう、人には様々な立場があり、それぞれの事情を抱えて生きているということに想像力を巡らせ、一方的な正義や価値観で断罪し、互いにいがみ合い分断するような社会を作らないことが大切なんじゃないかと思うところです。


GKSD-0001 2000/08/08発売

1.グルクン~赤い魚の燦華~
作詞:渡邊惇、作曲:渡辺幹男、編曲:板倉茂隆
2.グルクン~赤い魚の燦華~-instrumental version-
ギター演奏:渡辺幹男
3.グルクン~赤い魚の燦華~-karaoke-
GKCD-0001.jpgGKCD-0001裏.jpg


2020-06-23 22:55  nice!(1)  コメント(0) 
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