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レコードの売上がCDを上回る [独り言]

レコードの売り上げ、CDを抜く 1980年代以降で初めて

https://www.cnn.co.jp/business/35159541.html


CNNのニュース記事ですが、アメリカにおける今年上半期の音楽の売上が、レコードが2億3210万ドルで、CDの1億2990万ドルを上回わったそうで、これは初めての出来事なんだそうです。


https://www.riaa.com/wp-content/uploads/2020/09/Mid-Year-2020-RIAA-Revenue-Statistics.pdf

↑こちらは全米レコード協会(RIAA)の上半期レポートです。
メディアごとの売上推移は3ページ目を参照。


CDの売上が昨年上半期比で4割以上下落し、レコードが微増したことで逆転したようですが、昨年上半期の時点でも売上はかなり肉薄していた(CD:約2億4700万ドル、レコード:2億2400万ドル)ので、遅かれ早かれ逆転されていたのかもしれません。

レコードの売上の増加はアメリカに限らず、日本でも同様に起こっています。

社団法人日本レコード協会(RIAJ)で集計しているデータの引用です。

https://www.riaj.or.jp/f/data/annual/ar_anlg.html


レコード売上枚数.png


このデータは売上ではなく生産枚数ですが、2010年から増加傾向となり、2010年には生産枚数がおよそ10万枚だったものが、2019年には120万枚を越えました。ちなみに同じくアナログの音楽メディアのカセットテープは右肩下がりで、2010年は286万枚だったものが、2019年には33万枚と9割近くの減少となっています。

また、CDはこちら。

https://www.riaj.or.jp/f/data/annual/ar_cd.html


CD売上推移.png


CDは緩やかな減少傾向で、2010年には2億600万枚だった売上枚数が、2019年には1億3200万枚と3割減、売上金額は2220億円から1495億円と4割近くの減少となっています。


まだまだ日本では音楽の媒体としてCDが主流(2019年のDLやサブスクといった配信売上は706億円)ということもあり、売上枚数はレコードより圧倒的に多いですが、CDが減る中でもレコードがじわじわと増加しているのは面白いところです。

たしかにラジオでたまに聞く音楽ニュースでもアナログ盤をリリースという話題は定期的にあるので、売上はともかく体感として増えているというのは感じます。


レコードは音楽のメディアという役割はもとより、EPでもCDよりも大きなジャケットサイズで、アートワークとしても「映え」があり、所有欲を満たせるアイテムとしてうってつけではありますよね。
私はレコードは持っていないですが、リサイクルショップでレコードコーナーも覗くと、LP盤のジャケットの大きさに圧倒されたりはします。ジャケ買いというカルチャーがあるのも納得。

とはいえ、8cmCDの独特の縦長のジャケットもそれはそれで面白い世界ではあるので、やっぱり物理メディアはいいものだなと改めて思った次第です。


2020-09-14 22:45  nice!(1)  コメント(0) 
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