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酸化アルミニウム [独り言]

https://x.com/suzume_kosyo/status/1745742076678156353?s=20

埼玉県越谷市にある、"世界初&唯一の【ビデオゲーム】と【麻雀】と【性愛】が専門の古書店"というすずめ出版のアカウント(@suzume_kosyo)が、店の商品のDVDを検品していたときに、その中の一枚の記録面が消失し透明なディスクになってしまっていたという内容のツイートをしていました。
写真を見るとたしかに記録面の一部がきれいに透けてしまっていて、見た目にはなかなかオシャレな円盤になっていたのですが、当然ながらこうなってしまうと再生はできません。
ディスクの劣化でよく見られるのはディスクのプラスチック部が白濁してしまうというのがあり、時々TLでも見かけるのですが、逆にアルミが透明になるというのは初めて見たのでどうしてこうなるのかと思っていたら、
https://x.com/warai_otoco/status/1745884597932671001?s=20
笑い男(@warai_otoco)さんというアカウントが、中のアルミ部分が酸化して酸化アルミニウム(Al2O3・アルミナ)となり、それで透明になってしまったのではないかとツイートしていました。
純度の高い酸化アルミニウムの結晶は透明(ルビーやサファイアは不純物があることで色がついている)で、またディスクに蒸着したアルミの厚さは数μmしかないので、酸化することで見えなくなってしまうということのようです。
酸素を抜けば再びアルミの状態に戻るということではありますが、そもそも酸素が入り込むくらいにプラスチック間に隙間があるということでもあるので、仮に問題なく抜けたところで最終的には再び透明になってしまうというということでもあります。
ディスクの製造過程でプラスチックとアルミの層の接着が甘かったというハズレ品を引いてしまったということなのでしょうね。
かつてはLDでは吸湿性のあるアクリル樹脂が使用されていたこともあり、吸湿や蒸着の甘さ、また接着剤に由来する劣化もあったりしたようですが、ポリカーボネートとなったDVDでもこうしたトラブルがあったりするのを見ると、劣化しないメディアとして謳われながらも、実際の運用となると必ずしもそういうわけにはいかないという難しさがありますね。
DVDと同じ素材を使用しているCDといえど、こういう個体がでる可能性はあるし、それ以外の理由でもいつ聞けなくなってしまうか分からないので定期的に点検したり音源やジャケット写真をPCに取り込んだりする必要がありそうですね。
とはいえマメにやろうと思ってもなかなかできないのだけどw


2024-01-13 20:39  nice!(1)  コメント(0) 
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