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レコードと父について。 [独り言]

今日はレコードの日なのだそうです。
1957年に日本レコード協会(RIAJ)が、レコードは文化財という考えのもとに、12月3日と合わせて今日をレコードの日と制定しました。
また、2015年からは、現在の日本で唯一レコード盤を生産している東洋化成がこれに同調する形で、アナログレコードの魅力を伝えたいというスローガンの元、音楽業界を巻き込んだイベントが開催され、レコードショップやラジオ局もレコードを前面に押し出した企画が行われています。

最近はハードオフでもCDは取り扱わずに、レコードに力を入れる店舗をよく見かけるくらいにはレコードがブームになっていますが、個人的にはCD以上に奥深い世界に飛び込めるものなのかと怖気づいてしまってレコードを持つまでには至っていません。
ただ、趣向を凝らしたデザインのジャケットを眺めるだけでも楽しそうだなとも思っています。
そんなレコードの話題を見聞きするたびに思い出すのが、かつて私が住んでいた家にあった父のものと思われるレコード。
私が物心ついた頃にはプレイヤーは既に壊れていて、一度も聞いている姿を見たことはなく、いつの間にかプレイヤーともども処分されていたレコード。
数はそれほど多くはなく、狭い棚にびっしりと縦に並べられていたレコードは、背中のジャケットが擦れてるのがほとんどで、歌手やタイトルを窺い知ることもできませんでした。
結局今もプレイヤーはおろか一枚もレコードを買い戻すこともないものの、あれはささやかな趣味の一部だったのかもしれない。
そもそも聞けもしないものをしばらくとっておいたくらいなので、レコードのことについて話をしたことはないものの、多少なりとも思い入れはあったのかなとも思うところです。
今は、休日には朝からテレビを見て、昼食を食べると昼寝をし、起きると近所のスポーツセンターのグラウンド周りを小一時間歩き、夜に再びテレビを見るという父に、趣味らしきものは見受けられないように思えます。
その中で既にない父の実家から引き取ってきて、今は家のリビングに飾られているビートルズの写真のパネルだけが、それを忍ばせている。
これは今後も手放すことはないだろうし、手放すようにしてもいけないものでしょう。
諦めるということと、譲ってはいけないものを分けられる事が、大人になるということなのかもしれないとふと思った夜。
CDや本を処分するのにも躊躇ってしまう私には耳が痛いなw

今日はそんな独り言。


2022-11-03 21:14  nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

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