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CDはプレスで音が変わる

CDはデジタルの媒体だし、同じCDなら同じ音が出るものだと思っていましたが、どうやらそういうわけでもないようで、それを、日本で一番売れたCDである宇多田ヒカルのアルバム「First Love」で検証した執念の賜物とも言える記事がAV Watchで昨日と今日で前後編としてアップされていました。
宇多田ヒカル「First Love」都市伝説は実在した! CDはプレスで音が変わる - AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1580120.html
なぜCDはプレスで音が変わるのか? キーパーソンに突撃取材~ヒカル伝説完結編 - AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1580456.html


前篇は、宇多田ヒカルのFirst Loveのプレス工場の違い(IFPI SIDコードで判別)をひたすら収集し、各プレス工場の聴き比べの結果実際に音に違いが生じたというレポート。
後編はCDのプレス工場に勤務していた方と、マスタリングエンジニアの前田康二さんのインタビューという構成になっていて、どちらも非常に読み応えがあり、CDの奥深さについて改めて知ることができたのと、自分は何も知らなかったんだなぁということに改めて気付かされました。
ということで、一枚手持ちのCDのコードを見てみることにしました。
VIDL-10829A.jpg
ラジメーション「勇者指令ダグオン」の主題歌CDです(VIDL-10829 1996/11/21発売)
CDの内側に刻印されているIFPI L232というのがSIDコード(Mastering SIDコード)です。
VIDL-10829B.jpg

更に内側にはIFPI 4021と刻まれています。こちらはMould SIDコードと呼ばれています。
Mastering SID:L232
Mould SID:4021
Mastering SIDのL231~250はビクターの所有するレーザービームレコーダー(ガラス原盤を作る(カッティング)ために感光剤を塗ったガラス原盤にレーザーを当てピットを作る機械:LBR)に割り当てられています。
Mould SIDは上2ケタ+下2ケタの数字で構成されており、上の40がビクターの識別コードとなっており、下2ケタはメーカー(工場)側の任意で付けられる値になります。
なのでこのCDはビクターでカッティングし、ビクターの工場でプレスされたCDということになります。
ビクターからリリースされたCDなので、この結果は当然といえば当然とも言えますが、現在日本でCDをプレスできるのはメモリーテック、ソニー、ビクターの3社が大半を占めているようです。
レコード会社も時折再編がされますが、CDを作るメーカーはそれ以上に再編が進んでいますね。

今度他のCDも見て、どこでプレスされているのか調べてみようかなと思います。


2024-04-02 22:59  nice!(1)  コメント(0) 
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