SSブログ

KIDA-39 TV東京系アニメ ああ播磨灘・死ぬまで離さない #8cmCD [CD紹介]

今日紹介するCDは、「見ると強くなる 痛快!横綱アニメ」がキャッチフレーズだったアニメ「ああ播磨灘」の主題歌CDです。
この作品はさだやす圭原作の、1991~1996年にかけてモーニングにて連載されていた相撲漫画で、そのキャッチフレーズは「読むと強くなる横綱漫画」でした。
当時は若貴兄弟をはじめとして相撲ブーム全盛期だったこともあったのか、連載間もなく1992年にはテレビアニメ化されました。
スポーツものの作品にありがちな成長路線の作風ではなく、主人公である播磨灘は当初から絶対王者の横綱として君臨し、ヒーローというよりはヒール役として挑戦者を迎え、返り討ちにしていくというスタイルの作品になっています。
相手をバッサバッサとなぎ倒すかのように撃破する様を見ていると、こちらも強くなったかのような気にもなってきますね。
主題歌を歌っているのは、タイトルトラックでありエンディングーマの「死ぬまで離さない」がA-TLES、エンディングテーマ「絶対負けない」が片山圭司歌唱となっています。

KIDA-039.jpg
A-TLESはロゴが明らかにTHE BEATLESをモチーフにしたものになっているので、エートルズと読むのでしょう。
多々納好夫、生沢祐一によるユニットのようですが、ググってみる限りディスコグラフィといった情報はこの曲に関連するものだけで、リリースしたCDもこの一枚だけの限定ユニットのようです。
90年代のバンドサウンドの楽曲で、相撲アニメの曲かと言われると全くそんな素振りもないので、なぜこの曲がタイアップされたのかも不思議なくらいではあります。
また、片山圭司が歌っているオープニングテーマの「絶対負けない」も同様のロック風のテイストで、非常に雄々しい播磨灘とは対照的な爽やかさすら感じるような楽曲になっています。
当時からアニソンのトップレーベルと言っても過言ではなかった、スターチャイルド(キングレコード)からのリリースとは思えない、方向性の見えない楽曲とタイアップの組み合わせ。
その疑問の答えともいえるものが裏面のクレジットにありました。
KIDA-039裏.jpg
サムネだとちょっと読みにくいですが、プロデューサーとディレクターがビーイングの方なんです。
そしてそもそもA-TLESでボーカルを担当していた生沢祐一さんも当時はビーイング所属でコーラスを担当していました。
仮説ではありますが、当初はこのCDはビーイング系のレーベルからのリリースが予定されていたものの、何らかの事情でお蔵入りになり、キングレコード(スターチャイルド)が救済したということなのかもしれませんね。
大人の事情が垣間見えたような気がします。

KIDA-39 1992/05/21発売
発売元・販売元:キングレコード
レーベル:スターチャイルド

1.死ぬまで離さない
作詞:長戸大幸、作曲:多々納好夫、編曲:池田大介
歌:The A-TLES
2.絶対負けない
作詞・作曲:片山圭司、編曲:池田大介
3.死ぬまで離さない(オリジナル・カラオケ)




2023-03-17 23:56  nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]