8cmアニソンCDを懐古する。

早いものでコロナ禍もそろそろ一年。「非常事態が日常です」という、とある歌の歌詞が笑えないくらいにリアルなものになっていますが、1月から出されていた2回目の緊急事態宣言も全地域での解除とはならず、ワクチン接種もなかなか始まらずで、まだまだ日常の非常事態は続きそうです。

今日紹介するCDは、コロナ禍に於いても密にならずに一人で屋外でできるレジャー（スポーツ）の釣りをテーマにしたアニメのCDです。

1998年に放送された「グランダー武蔵RX」のオープニングテーマが収録されています。

このアニメの元になった、「スーパーフィッシンググランダー武蔵」はコロコロコミックにおいて、てしろぎたかしさんの作画で連載されていた、バス釣りをテーマにしたコミックで、作中に登場したルアーは実際に商品化もされるなど、コミック、アニメ、釣り業界を股にかけたメディアミックス作品となりました。

そういえば90年代後半はバス釣りがブームになっていて、ニンテンドー64でも「糸井重里のバス釣りNo.1」というソフトが発売されていましたよね。

大食いで餌の食いつきも良く、釣りの対象として魅力的な魚種ではあったものの、それが災いして在来の生態系に壊滅的な影響をもたらすことが明らかになり、今や特定外来生物扱いで風当たりが強い魚種になってしまったのは皮肉なものです。

話を戻して、この主題歌を歌っているCOAはCurrent of Airの略で、高取秀明（現・高取ヒデアキ）さんとその弟の高取伸和さんによる兄弟ユニットでした。現在はユニットとして活動は行っていませんが、それぞれソロで音楽活動を続けており、アニソン等への時々名前が出てきますね。

CODC-1494　1998/04/21発売
1.Chase the Wind
作詞、作曲：COA、編曲：COA、渡部チェル
2.飾らない想い
作詞、作曲：COA、編曲：COA、渡部チェル
3.Chase the Wind（オリジナル・カラオケ）
4.飾らない想い（オリジナル・カラオケ）

金月真美さんが自身のTwitterアカウントとYouTubeチャンネルを開設したことをを記念し、2月21日の19時からYouTubeライブにてオンラインライブを開催するそうです。

ライブではときメモ時代の楽曲も歌われるということで、最初にあの曲を歌うのかな？と思いを巡らせるのもなかなか楽しいものです。
リマインダーを設定したのでさすがに忘れることはないでしょう。あとはその時間帯に仕事が入ってこないことを祈るだけです。

さて、そんな今日紹介するCDは金月真美さんのソロ名義で出したシングルで、収録曲が邦楽カバーになっているシングルです。

1曲目のトワイライト・アヴェニューはスターダスト・レビューが1983年に、2曲目のDo you remember me

はYUKI（岡崎友紀）が1980年にそれぞれリリースした楽曲になります。

トワイライト・アヴェニューは松田聖子さんを意識し、アイドルに歌ってもらいたかったと作曲した根本要さんが語っていたものの結局自身で歌うことになった楽曲でしたが、このカバーで初めて女性ボーカルの歌となり、オリジナルの発売から15年以上経ちようやく本懐を遂げることとなりました。

友人から恋人へと感情が移り変わっていく様子を描いた歌詞とミディアムテンポのバラードのメロディは、たしかに女性ボーカルでしっとりと歌い上げると、より一層曲の良さが引き立つように思えます。
2曲目のDo you remember meは、1曲目のバラードナンバーから打って変わり、ポップな曲調にではとこれまで付き合ってきた人を思い出すという歌詞の楽曲です。
こちらは金月真美さんの他、90年代初頭に活動していたアイドルユニットribbonや、アイドルマスターのキャラクター水瀬伊織なども歌っており、多くの人やキャラクターにカバーされています。

今回カバー元の楽曲はどちらも80年代のものですが、こうして連綿とカバーされ歌い手それぞれのカラーで歌い継がれていくのを聞くのもいいものです。

KIDA-3001　1999/12/18発売
1.トワイライト・アヴェニュー
作詞：竜真知子、作曲：根本要、編曲：岩崎元是
2.Do you remember me
作詞：安井かずみ、作曲：加藤和彦、編曲：岩崎元是
3.トワイライト・アヴェニュー（Vocalless ver.)
4.Do you remember me(Vocalless ver.)

金月真美さんのシングルは基本的にコナミレーベル（KIDA-7000番代）から出ていますが、この楽曲についてはキングレコードからのリリースとなっています。尚、3000番代を用いているのはこのCDしかなく、限定的な扱いだったようです。

ちょっと愚痴になってしまうけど、最近は自分のアンテナ感度が落ちたなぁって思うことが多い。

とはいえもともと感度が鈍いのが、情報を集めるような熱量が落ちてればこうなることはさもありなんだったのかもしれないね。

そんなことを思ってしまったのも、今日YouTubeのキングレコード公式チャンネルで、林原めぐみのTokyo Boogie Nightの放送1500回記念のオンライン公開収録があったということを、仕事あがりに帰ってきたあとに知り、既に放送も終わっており見ることができなかったということがあったからでして……

番組自体は最近は殆ど聞けてなかったとはいえ、中高生の頃は毎週ほぼ欠かさず聴いていたこの番組の公録を生で見る（聞く）というのは憧れの一つでもあったので、オンラインで誰でも見られるという貴重な機会を逸したのは多少なりともショックではあります。

まぁ過ぎた事を悔やんでも仕方ないので、今日はこの番組の1501回目の放送ををオンタイムで聴きながら林原さんのCDの紹介です。

今回紹介するのは、キングレコード（スターチャイルド）にて「虹色のSneaker」でデビューする前に、ユーメックス（フューチャーランド）からリリースしたミニアルバムという体の8cmCDです。

ユーメックス（YOUMEX)は、キングレコードでスターチャイルドレーベルを立ち上げたスタッフが独立し、東芝の出資を受けて1985年に設立した東芝EMI系の会社です。
1998年頃に会社としては解散に至ったものの、FUTURELANDレーベルはその後も親会社の東芝EMIの中で存続していました。
しかしそちらも2000年前後にはあまり見かけなくなり、東芝EMI自体も今やユニバーサルミュージックの一員になってしまいました。
レコード会社の変遷もなかなか奥深いので、今後ももう少し掘り下げていきたいテーマの一つにしていきたいところです。

……話は逸れましたが、このPULSEは「FUTURELAND SPARKLING ARTIST SERIES」という、声優をフィーチャーしたCDの第4弾としてリリースされたものです。
ちなみに第11弾までリリースされたそうです。

↑個人HP（Pちゃんのしわざ）ですが、声優とリリースされたタイトルが一覧になっています。なかなか錚々たるメンバーになっていますね。

さて、このPULSEの楽曲は、初期林原めぐみさんの楽曲制作ではおなじみの辛島美登里さんが全て作曲しており、リリースこそ東芝系ではあるものの、内容としてはキングレコードの色が濃いCDになっています。
このCDのリリース後、1991年にキングレコード（スタチャ）から正式にデビューし、2019年まで所属することとなるのは周知の事実ではありますが、その間にYOUMEX（FUTURELAND）はおろか、東芝EMIすら消滅してしまったのは皮肉なものですね。

とはいえキングレコードも、林原さんを見出したキーパーソンの大月俊倫さんが退社し、アニソンレーベルの雄として名を馳せたスターチャイルドを消滅させてしまったのだけれども……

TYDY-5127　1990/02/28発売
1.COME TRUE…
作詩：永野椎菜、作曲：辛島美登里、編曲：多田彰文
2.GO ALONG! GO AROUND!!
作詩・作曲：辛島美登里、編曲：多田彰文
3.Follow you, Follow me
作詩：永野椎菜、作曲：辛島美登里、編曲：多田彰文
4.夢を追いかけて
作詩・作曲：辛島美登里、編曲：多田彰文